山本“KID”徳郁
「明けましておめでとうございます。今年も良い年が迎えそうな気がしてきました。もっともっと気合入れて頑張ります。よろしくお願いします。」
谷川貞治プロデューサー
「KIDさん、凄い酒臭いですね(笑)。意識朦朧としていると思いますが…。」
山本“KID”徳郁
「(前日の事は)覚えてないです…。分かんない…(苦笑)。起きたら自分の部屋だったんで…。(ベルトは)持って行かなかったです。絶対なくすと思ってたから…。」
KID選手、大会前の会見では「(記憶が飛んで)気が付いたら2006年になってるんじゃないか」とKO予告していました。それに対して元気選手は「祝勝会でお酒を飲みすぎて記憶が飛ぶことはあるかもしれないけど」と答えてましたが…。
ch301「ファイティングTVサムライ」のK-1情報番組「K-1 BATTLE SCRAMBLE」で、大晦日の「Dynamite!!」舞台裏が放送されてました。結構興味深い内容だったので、今回は「須藤元気 vs 山本“KID”徳郁」の一戦に絞り、両選手の試合前後の様子を拾ってみたいと思います。
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「Dynamite!!」当日試合前
元気サイドは結構ピリピリムード。音楽を聴きながら本を読むなどしてリラックスしようとしつつも、試合が待ちきれないかのように、何度も何度も動きをチェックをしていました。この日は前蹴りを有効に使う作戦だったそうですが、その練習が原因で再び右ヒザが悲鳴をあげていたようです。
須藤元気
「KIDさんは物に例えると“弾”みたいな感じの…。それに対して僕は“槍”で勝負だと思って、前蹴りをずっと練習して来て…。今(練習で)蹴り過ぎると足が痛くなる…。」
一方KIDサイドは、仲間と談笑したりボビーのモノマネを披露したり矢沢栄吉のリハーサルを気にしたりと、かなりリラックスムード。
山本“KID”徳郁
「(矢沢栄吉がリハーサルやってると聞いて)嘘!?(モニター見て)栄ちゃんがリハーサルやってる…。(現場まで行って)音は流れてないんだ。しかも、もう帰っちゃった…。栄ちゃーん!(笑)」
それでも元気選手への敵意はむき出しで、入場式の際も獲物を狙った野獣のように元気選手をずっと見つめてました。
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ミドル級世界最強王者決定トーナメント決勝戦
須藤元気 vs 山本“KID”徳郁
須藤元気 vs 山本“KID”徳郁
VS |
●須藤元気 (1R 4分39秒 KO) 山本“KID”徳郁○
山本“KID”徳郁選手が、HERO’S初代ミドル級王者に。
おめでとうございます!
でも…試合の感想は前にも書きましたが、改めて見てもやっぱり止めるのが早すぎる!試合後の元気選手の姿を見たら尚更そう思いました。あとKID選手の試合後の元気サイドに対する態度もちょっと良くないですね。早いうちにHERO'Sで再戦が見たいです。
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試合後
KID選手は試合前と変わらず仲間と談笑。身振り手振りも交えて、嬉しそうに試合の状況を語ってました。
山本“KID”徳郁
「変なのがうるさかった。こういうの(前蹴りや横蹴り)。あれ結構ウザくて。(最後)タイミングが合ってたから、パァーン!!みたいな。」
「最初のうちはやっぱやり難かったんだけど…ああいう動きで。ああいう攻撃(前蹴り)を出して来たから、最初のうちはタイミングつかめなかったけど、やっていくうちにつかめたから。最後のアレで当たるとは思わなかったけど、アレを合わせて何かもってけば…だからまあ…当たって良かった。」
一方、須藤元気選手は、うっすらと目に悔し涙を浮かべながら、質問に答えてました。「全ては必然なので…」と負けを認め、これを次へのバネにしようとする姿勢が、実に男らしいと思いました。
須藤元気
「全ては必然なので。仕方が無いですね。まだ行けると思ったんですけども…。止められるという事は偶然ではないですし、そういう判断をされたという事は…。ただまだ出来るという感覚はあったので、少し悔しかったですね。」
「(気持ち的には悔しくないですか?)そうですね、悔しいっていうよりかは、自分のやるべき事をやって、結果がこうなので、それを受け入れて、本当に…いつも言ってますけど、全てに感謝してます。こういう舞台で出来て…。ただ勝とうという意識は持ってたので、結果はこうなってしまいましたけども…。逆にこの負けによって本当の勝利っていうものを、いずれつかみ取れると思うので…。本当にこれをバネに一回ここでしゃがんどいて高くジャンプしようと思ってます。」
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