2007年05月30日
jealkbのユメレジ ゲスト:KEMURIch731「MUSIC ON! TVjealkb夢ヶ丘レジデンス、今回のゲストは“P・M・A”(positive mental attitude=肯定的精神姿勢)を哲学とするバンド・KEMURIのヴォーカリスト伊藤ふみおさんでした。
chaos
「今日はちょっと僕、緊張してますよ。もう大先輩ですからね。この世界でもう12年と。僕らはまだ2年ぐらいですからね。大大大大大先輩で。僕らがもうティーンの時代から聴いてるKEMURIさんですから。」


KEMURI
60年代のジャマイカで生まれたダンスミュージックである「SKA」と、70年代のイギリスで生まれた「PUNK」、そして「Hardcore」が融合した音楽が特徴的。邦楽のパンクシーンでは、「Hi STANDARD」、「NICOTINE」、「SNAIL RAMP」と共に日本のパンク4強と呼ばれているほど、KEMURIが邦楽パンクシーンに与えた影響は大きい。
リトル・プレイメイトダイナミックなパフォーマンスが魅力と言われているKEMURI。デビューアルバム「リトル・プレイメイト」レコ発ライブでは、酸欠の為30分間中断するなど多くの伝説を残しているそうです。「KEMURI 酸欠」で検索してみると、もうお決まりのように酸欠絡みの話題が出る出る(笑)。それだけいつも激しいライブを披露しているってことですね。

elsa
「お客さんとか暴れる感じの。」
伊藤ふみお
「お客さんはね、本当に初期の頃は、頭を切ったりしょっちゅうです。」
haderu
「ライブ中に?頭と頭がぶつかってって事ですか?」
伊藤ふみお
「もあるし、スピーカーに頭ぶつけたりとか。」
chaos
「お客さん怪我するっていうのは、それだけ熱狂してるって事ですからね。我を忘れるほど盛り上がってるからこそっていう事ですからね。」


jealkbにもKEMURIのような激しさが欲しい」というchaosに、伊藤さんはアッサリと「ライブ中にバンドのメンバー同士でケンカをすればいい」とアドバイス。これってアドバイス?(笑)

伊藤ふみお
スペシャルズ「スペシャルズっていう大好きなバンドがいるんだけど、昔のビデオとか見ると、キーボードのヤツとか、ヴォーカルのヤツとかにドロップキックとかしてますから。」
haderu
「え〜?理由なくですか?盛り上がっちゃって、ドロップキックって事?」
伊藤ふみお
「まあ、嫌いなのか…分かんないけど(笑)。」
haderu
「完全な不意打ちでしょ、キーボードがヴォーカルに後ろからでしょ?(笑)」
伊藤ふみお
「で、ヴォーカルはドロップキック食らって「何でお前が!?」って顔を一瞬するんだけど、そのままキーボードのヤツの足持ってバッと連れてくっていう。そういうの見て、お客さんはワーッみたいな。」
haderu
「盛り上がるんだ(笑)。盛り上がるんだったら、やってもいいけど…(笑)。」


次のjealkbのライブでは、ヴォーカルがベースにドロップキックを食らわすシーンが見られるかもしれません(笑)。

* * * * *

勝手にシンドバッド伊藤ふみおさんの音楽のルーツは、11歳の頃に初めて自分でお金を出して買ったという、サザンオールスターズの「勝手にシンドバッド」。それでも少年期は音楽にさほど興味のないサッカー少年で、本格的に音楽で飯を食おうと決心したのは、大学を卒業した22歳の頃だったそうです。

伊藤ふみお
「まあ、基本的に勘違いしてたんですよ。」
chaos
「そんな渋く言わないで下さいよ(笑)。」
伊藤ふみお
「“俺にも出来るんじゃないか”と思ったんでしょうね(笑)。イカ天ブームとかだったから。バンドブーム。」
haderu
「はいはいはい。」
伊藤ふみお
「こいつがこれぐらい人気あるんだったら、これ俺はもっとイケるな…と。」
haderu
「そん時はまだ楽器もやった事ない感じだったんですよね?」
伊藤ふみお
「基本的に、楽器は全く出来ないわけ。全然何も出来ないし、みたいな。」
chaos
「歌には自信があったとかもないんですか?」
伊藤ふみお
「歌うのはちょっと好きだったんですよ。…好きだったって、今も好きなんですけども(笑)。」


お前らそれでいいのかよその自信はどこから?と思いきや(笑)、伊藤さん、スポーツ少年だったと言いつつも、学生時代に友達とコピーバンドで活躍してたんですね。それでイカ天見て「俺でも」と思ったと(笑)。当時はバブル真っ只中だったので、ぬるま湯に浸かって浮かれている周りの人間に対して「お前らそれでいいのかよ」という反骨精神が芽生えたそうです。

伊藤ふみお
「俺は俺の夢を追うよ。…まあ、基本的に勘違いだったんだけど(笑)。」
haderu
「いや、勘違いじゃないでしょ(笑)。」


当時はバブル絶頂期だったので、コピーバンドでも「○○銀行お得意様株主様ご招待納涼船パーティー」といったような営業もあったそうです。ちなみにコピーしていたのは、スティービー・ワンダー、マービン・ゲイ、シンディー・ローパーなど。

伊藤ふみお
「英語の歌うたうと「結構イイね」なんて言われるわけ。でも、「イイね」って言われるだけど、特に…何もないんですけど。」
haderu
「それ以上…(笑)。でも「イイね」って評価される事がいい事ですよ。」
伊藤ふみお
「「お前イイね」ぐらいなの。真に受けて「明日も頑張ろう」とか思うんだけど、まあ…明日になっても何も変わらないんですよね…。そういう生活を続けてきて…。」
haderu
コピーバンドからKEMURIへ「ここにきて、急にネガティブになってきましたけど(笑)。」
chaos
「そんな時代が続いてきて、「スカパンク」っていうモノに…。」
伊藤ふみお
「それで4年ぐらいかな?バブルも崩壊に近づいて、金もなく、金が入ってくるわけでもなく、そのバンドのメンバーもギクシャクしてくるわけですよ。“金の切れ目が縁の切れ目”みたいな。」
haderu
「シビアだな〜(笑)。」
伊藤ふみお
「シビアでしょ?それで、インディーズで1枚アルバムで初めて出すって事になって。頑張って録音して「これでやっと夢が叶う!」って、やっと出したんですよ、CDを。それで…そのCD出して録音終わってCD発売の間に、バンドでもめて、CD発売ライブが解散ライブになったんです。」
haderu
「え〜!?目標達成と共に解散…??」
伊藤ふみお
「そう。酷いでしょ?一生懸命やって…。」
chaos
「バンド名は、その時は?」
伊藤ふみお
パニーノ「バンド名は、パニーノってバンドで。パニーノを一生懸命やって、それでも音楽的なシーンとか何もなくて、そんなこんなで終わって。「もう嫌だな、ダメだな。バンドもう懲り懲り。もう疲れた」。でも、やっぱちょっと音楽やりたくなってくるんですよ。それで、だったらちょっと真面目にやろうと思って。」


1995年、友人に誘われてアメリカへ渡った伊藤さん。そしてKEMURI結成。まさに伊藤さん的“アメリカンドリーム”ですね。

伊藤ふみお
「アメリカに移住しようと思ってたんですよ。「Good bye Japan」みたいな感じで、アメリカ行ったわけですよ。それが95年。それがKEMURI。」
chaos
「カッコいい人生ですね。」
伊藤ふみお
「いやいや、全然カッコ良くないですよ。」
chaos
「「Good bye Japan」なんて、なかなか言えないですよ。」
hideki
「(僕らが言うと)ちょっと笑っちゃうな。」
伊藤ふみお
「…(笑)。」
chaos
「こもってて、ちょっと聞こえなかった。」
hideki
「僕らレベルが言っちゃうと、笑われちゃう。「Good bye Japan」って言うと、やっぱ笑われちゃいますよ。簡単に言えないです。」
伊藤ふみお
何笑い?「ねえ?(笑)」
hideki
「はい…(笑)。」
haderu
「何笑いだよ、それ(笑)。お前、絶対殴られるよ、後で(笑)。」


* * * * *

our PMAour PMA
KEMURI


エイベックス移籍第1弾にしてラストアルバム!実は今年いっぱいで12年間の活動を終了するというKEMURI。2007年12月8日、9日のZEPP TOKYO 2DAYSで解散という事になるそうです。

伊藤ふみお
「はい。活動終了になるんです、12月で。」
haderu
「解散ですか…!?」
chaos
「みんなショッキングですよ、見てる人…。」
伊藤ふみお
「最後まで全部、今回初めてアメリカでやって作った音なんです。」
chaos
「それはもうメンバーの皆さんと話し合って?」
伊藤ふみお
「そうですね。」
chaos
「この「our PMA」の“PMA”というのは、どういう意味ですか?」
伊藤ふみお
PMA「“Positive Mental Attitude”。肯定的精神姿勢。簡単に言うと“願えば叶う”と。さらに言うと、“強く願えばさらに叶いやすくなる”と。いう風に、今まで思ってやって来て…っていうところなんですけどね。これをKEMURIをはじめた時に、ちょっと信じてやってみようと。」
haderu
「本当に叶いましたもんね、夢が。」
伊藤ふみお
「それなんで、最後はもう一回ミュージシャンの立場から、これから音楽に夢を持ってくれてる人たちに、「こんな俺も出来たからオススメするよ」的なところで…。」
haderu
「メッセージがこめられたタイトル。」


KEMURIの原点であるアメリカで全て作られたというラストアルバム「our PMA」。最終作にして最高傑作間違いなし!

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jealkb待望の1stアルバム!

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僕も買いました!今まで出したシングル4曲を含むベスト盤的な1枚。

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月額/¥473 「えらべる15」等のセットでも視聴可
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