※3月初めに自身のブログで公表
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初めて会った時の印象
長州力
「たぶん坊主頭だと思ったんだよね。身長はあったんだけど、ひょろ〜っとして。可愛い顔してましたよ。背が高い少年が入ってきたという、そういうイメージはありますよね。」
前田日明
「僕も挨拶してチラ見するけど、「いや〜こんなゴリラみたいな体型した人が世の中にいるんだな」と思って(笑)。」
長州力
「でも、たぶんアキラはアキラで若い時にヤンチャやってたんだから、たぶん「何だ、この野郎!」と思ったと思うよ、うん。ただ初めて自分が経験した事ない世界に入っていくわけだから。まだもっとデカイのとかゴツイのがいたしね、個性のある選手が。だから、アキラも戸惑ったと思うよ(笑)。まあ一時、猫かぶったんじゃないですか?馴れるまでは(笑)。」
前田日明
「逆に何かね、盆休みで一旦「大阪帰っていいよ」ってなったんですよね。その時、名古屋かどこかで長州さん俺の方に来て「アキラ、お前このままトンズラするんじゃないだろうな?頑張って来いよ」って、長州さん言ったんですよ。」
長州力
「ああ、本当に?全然覚えてない(笑)。」
前田日明
「何か凄い気さくな人だったですよね。だから、たまに話したらね、「いや〜参ったよ、俺のリングネーム“長州力”って何だ、このリングネームは?」って言って。「誰が付けたんだよ」とかって(笑)。」
長州力
「メチャクチャ違和感あったね(笑)。」
前田日明
「「長州力、誰が付けたんだ」って、ずっと怒ってた(笑)。」
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今のプロレス界、格闘技界について
長州力
「今から言う事は、たぶんもう思い出話なんだよ。俺たちが経験したね。今の時代、全く違うよ。俺たちの業界っていうのは…我々の業界(プロレス界)ね。アキラたちの業界(格闘技界)っていうのは、まだ色々変化していくだろうけど。まあ、この業界(プロレス界)も変化はしてきたんだよ、俺たちの時代から。…大変厳しいですよ、大変厳しい。その中で、俺は俺なりに役割的な仕事でやってる部分があるし。今、でも選手はみんな頑張ってるんですよ。「おお、凄いな〜」と思う部分もあるし、どっかで自分たちのイメージで考えて「物足りないな〜」と思う部分もあるんだけど、それはたぶん俺の方の間違いだろうと思うよね。やっぱり今は今でプロレスのリングの中の世界が間違いなく変わってるし。そうするとファンも変わってるんだよね。やっぱりその世代のファンなんだよね。だから、あまり古い事をどうのこうの言うつもりは全くないんだよね。」
前田日明
「でも、やっぱり何かK-1とかPRIDEに触るの、あれは間違えましたね。準備しているならまだしも、行き当たりばったりで思いつきでボーンとやって。」
長州力
「まあ、そこんとこを言われると非常に答えづらいんだけど、まあ素人が出たわけじゃないしね。それなりのベースを持ったやつで。ただ、本人の意思か意思じゃないかというところに、ちょっと考えるところがあるんだよね。今、アキラがズバリ言ったように、本人の意思でそういうものを試したいというんだったら、やっぱりどんな新しいものであろうが期間は絶対必要だよな。我々だけの世界でやってたものを、すぐそこ(格闘技)に立って通用するっていうのは、考えもったかどうかは分からないけれど…。」
前田日明
「猪木さんが、そういう値踏みできないんですよ、あの人ね。」
長州力
「だから…そこんとこ振るなって(苦笑)。だから、期間っていうものが必要だったんだろうね。ただ俺自身の考えは、選手本人の意思でそっちの方向に行ったっていうのがね…。もしそうだったら、今アキラが言ったような期間も踏まえないで行ったっていうんだったら、ちょっとそれは違うんじゃないかなっていう部分はあるよね。話変わるけどさ、KIDがオリンピック予選出たじゃん?負けちゃったけど、身体能力は凄いね。あれ、何ヶ月期間おいて出たの?半年ぐらい?」
前田日明
「半年ぐらいですね。」
長州力
「あれ、何年ぐらい(レスリングの)ブランクあるんだっけ?6、7年はあるわけでしょ?それはやっぱしんどいですよ。あれ(ブランクが)1年か2年だったらね、凄い選手にはなっただろうね。ただ、格闘技の筋力が出来てるから、巻き投げ食らったらやっぱり柔らかい筋肉じゃないからいっちゃうんだろうな。やっぱりどこかの硬さがあるんだろうね。」
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今、振り返って、新日本での
「プロレスラー・前田日明」について思うこと
長州力
「アキラは若かったし、自分も若かったしね。アキラはやっぱりギスギスしてたよね。それはどこからそういうギスギスが出たかっていうのは、僕も出たり入ったりしたから分からないけど。俺たちっていうのは、リングの中で自分たちの持ってるものを全て発揮しないと我慢できないという独占欲みたいな、ギスギスさとはまたちょっと意味合いが違うんだけど、アキラのそれはUWFっていうものに繋がっていくようなギスギスさ、もう体からそういうニオイが出てきてたよね。別にアキラが「こういう事やろう」と先導したものはないと思うんですよ。ただ、そういうものの中にアキラのそのニオイが気持ちよく「いいニオイだな」と思う感覚の選手が、たぶんその時代から何人か、アキラを機転に出てきたというは間違いないでしょうね。そのニオイは、僕たちにとっては“意味のないニオイ”だったですよね。もっと言い方を変えれば“受け入れられないニオイ”ですよね。これは上手く説明出来てるか出来てないか分からないんだけど、アキラは少し分かるんじゃないかと思うし、うん。その辺からちょっと新日本の時代の分かれ目が出てきましたよね。だからその時に、猪木さんが言ってる事と自分から自然と出てるニオイっていうのに、矛盾さをコイツは感じたんじゃないかなと思うんですよ。だから、彼らに対して認めなきゃならない事が一つ、やっぱり今考えりゃPRIDE、K-1、その発想の先駆者だからね。でも、その時代にはそれが受け入れられなかったっていう。アキラのニオイは受け入れられないっていう時代でもあったんですよ。それがよく歴史上で言う、そのニオイが“早すぎた”のか。それがあまりにも新日本が受け入れるのが“遅すぎた”のか。いいタイミングではなかったね。上手く切りかえられるタイミングがあったのか、それすら分からない、俺には。」
前田日明
「突破口ですよね。道がなければ道を作って…突破口と言えば鉄砲玉役ばかりですよね、世間に対して。リングス旗揚げする時なんか、「総合格闘技の団体です」とか言うと「総合格闘技=何でもあり=喧嘩ですか?」とか言って、金を貸してくれないとこ、いっぱいありましたからね。」
長州力
「猪木さんもそういう部分では、一番最初の先駆者なんだけど、実際に言ってる事とモノを借りてかなきゃいけないっていうやってる事と、ギャップがあったような気がするんだよな。」
前田日明
「猪木さん、いつも足元見て言ってましたからね。上見上げて言うんじゃなくて。」
長州力
「…(苦笑)。」
前田日明
「だから、いつもグルグル回って訳分からなくなっちゃうんですよね、あの人ね(笑)。」
長州力
「…(苦笑)。」
前田日明
「でもね、自分がイギリスから帰ってきて、吉田さん(長州)が浜口さんと組んでタッグチームで対戦するじゃないですか。もうね、二人が動き出して…。」
長州力
「綺麗だったでしょ?(笑)」
前田日明
「もうね、繋がる…コンビネーションを壊す事ができないんだよね、どうしても。途中で頭きて浜口さんを思い切り右ストレートでバコーンと入れても、平気な顔して…。」
長州力
「アキラ、お前がショッパイからだよ(笑)。」
前田日明
「いや(笑)、普通だったらね、俺がそんな事したら「この野郎」って来るじゃないですか。浜口さん、それを無視してずっとやるんですよ。凄かったですね、アレ。何にもさせない、みたいな。」
長州力
「職人だったよね。」
前田日明
「本当そうですよね。今の若い連中に、あの頃の“あの雰囲気”を研究させたらプロレスもっと変わりますよ。だから、アレを壊すの、どうやったらいいんかなって…。」
長州力
「今のやつらは今のやつらで考えてますよ。今の時代のファンとか、受け入れられるようにしっかり頑張ってますよ。それはその時代の客層なんですよ。」
前田日明
「でもね、吉田さん優しすぎますよ。」
長州力
「俺はもともと、こうだよ(笑)。」
前田日明
「嘘ばっかり、本当に(笑)。」
長州力
「シャル・ウィ・ダンス?つってな(笑)」
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今、振り返って、新日本での
「プロレスラー・長州力」について思うこと
前田日明
「例のかませ犬発言して、がらっと変わったんですよね。俺が思ったっていうか経験した吉田さんは、よく相談にのってくれる大学の部活の優しい先輩みたいな、そういう感じだったんですよ。そういうのががらっと変わって。全然喋んなくなって。」
長州力
「でも、やっぱりアキラのニオイってのは、まだそこでは発せられてないから。それからアキラはニオイ出していくよね。「何なんだコイツは」っていう感覚になってきますよね、俺たちからして。新日本もたぶん地面が天地異変みたいに揺れてる時だよね。俺たちが出たり入ったり、アキラたちも自分たちのニオイを求めて出たり入ったり。最終的に違ったものが新日本にタイミング良く集まった時には、後楽園の…。」
前田日明
「最初でもね、自分と長州さんはね、まともに純粋だったですよ。」
長州力
「みんな純粋ですよ。俺たちの純粋さっていうのは…。」
前田日明
「中には、手上げるだけ上げといて、引っ込めて「僕、言ってないもんね」っていう人もいたじゃないですか(笑)。」
長州力
「仕事的には純粋だったよね。まあ勢いがあったから。純粋かどうかは分からないけど。まあでもアキラはアキラたちでニオイを作った集団と、俺たちは俺たちで独占欲の強い集団と、また合いまみれる時には全く違ってましたよね。立場が違えば、お互いに自分たちの守りに入るっていうか。「絶対俺たちは一番なんだ」っていうものの中で、そういうものは…自分の感覚ですよ?あくまでも。「それは譲れない」「これは譲れる」っていうものが全くなかったですよね。」
前田日明
「全部譲んないって試合だったから(笑)。」
長州力
「後楽園の中の俗に言う“顔面蹴り”っていうものの、アキラと殺伐したニオイと独占欲の強い俺たちがぶつかった時には、ああいう…まあ、俺たちにすれば“事件”じゃないけど、ああいうものが起きたっていう。歴史のヒモをほどけば、それもひとつの業界ではインパクトのある“事件”ですよね。それを俺たちは…今のアキラに言うのは失礼かもわかんないけど、それを糧にしなければいけないですよね、次の。そういうものを付け加えながらきたのが、今ここに座ってる長州力ですよ。たぶんこの存在になるまで無事故無違反で来れるって事はないですね。だから、今でもうるさく思われるような存在でいられるっていうか。本当はうるさくないんですけどね、僕はね。まあでも、無事故無違反でこの業界を統一するよっていうのは、無理がある。」
前田日明
「でも、前の現場監督の時、ドームに挨拶に行った時があるんですよ。何で行ったのかな(猪木の引退試合?)。長州さん現場監督やってて、選手誰だかに「お前、舐めた事やってると、本当分かってるんだろうな!?」って言って。」
長州力
「お前が言ったんだろ(笑)。」
前田日明
「違いますよ、吉田さんが言ったんですよ。」
長州力
「俺が言うか!俺は言わない(笑)。」
前田日明
「またまた(笑)。ああ、やってるやってると思って(笑)。こういう雰囲気があるんだったら、まだ新日本大丈夫だなと思ってましたからね。」
長州力
「だから、それも…昔の事だよ。」
前田日明
「でも、俺思うんだけど、昔間違ってるっていうのは大間違いで、正解っていっぱいありますよ。そこに本当の大正解があって、やり方をもっとスマートにやらなきゃいかんかったけど、泥臭くやったじゃないですか。アホみたいに。」
長州力
「アキラ、よく考えてみな。よーく考えて、過去見てみな。無事故無違反の人間で、名を残した人間はいない。お前の免許なんか…。」
前田日明
「(無事故無違反で)千葉にでっかい家建てた人がいるんですよ(笑)。」
長州力
「お前の免許なんか、もう免停でストップなんだから(笑)。だから、そうじゃなきゃ存在感この業界作れなかったっていう。まあ、今はアキラは違う世界にいるけど、そこで無事故無違反で済まされるのかっていう部分もあるだろうけど。」
前田日明
「でも、そういうのが今全然いないじゃないですか。」
長州力
「…いないほうがいいじゃん(笑)。」
前田日明
「見るほうは、そっちの方が面白いと思うんですよ。」
長州力
「だけど、さっきも言ったように“見る側”からすればインパクトのない世界にはなっていくよね。」
前田日明
「前、ビッグマウス辞めた時に…(2006年)1月のドームですよ。「いいから、お前ら真剣にやっちゃえ」と。そっから話が始まればいいんですよ。」
長州力
「それはお前の発想だよ(笑)。」
前田日明
「見てる方もやる方も、緊張感あって面白いじゃないですか。それ位やると、プロレス面白くなりますよ。結局、誰もできなかったですけど。」
長州力
「お前さ、あんまり俺の業界に入ってくるな(笑)。」
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リングス時代の前田選手を当時の現場監督として
新日本い上げたいと思ったことはありますか?
長州力
「ブッキングするって事ですか?マッチメイクするって事?それはない!それはないですね。それは違った意味で問題が…これはインパクトじゃないね、それはね。通り越しちゃってる。その質問自体があまり自分にはピンとこないな。たぶんアキラを新日に上げるっていうのは、頭の発想の中にはないですよ。全くないですね。考えもつかない。」
前田日明
「でも、昔の新日本プロレス、今のに比べたら、みんな頑丈だったですよ。」
長州力
「今だって頑丈なんだって、アキラ(笑)。」
前田日明
「いや本当に。リングスになって、ハイだミドルだって…だいたい一発当てたら(相手は)もうストーンと腰から落ちたけど、新日本のやつらは、やったらやったでムキなって。ガバーッとなんぼ入れても立ってましたからね。」
長州力
「ただね、これは変な意味じゃないんだけど、今ようやっと(シリーズ)終わってホッとしてるんだけど、怪我人が多いんですよ。それでやるとこがみんなヒザなんだよ。」
前田日明
「何ですかね?」
長州力
「分からない。食べ物なのかね?」
前田日明
「(映ってない時に何か)…?」
長州力
「バカなぜ注射…お前やるなって、そういう事を(笑)。勘違いされるぞ、お前(笑)。本当みんなヒザやるね。それで昔の人はヒザ結構強いよね。俺もヒザやってサポーターとかテーピングやった事ないんだけど。」
前田日明
「ヒザは壊しましたけど、歩けないとか言ってても試合しましたもんね。」
長州力
「自分で経験ないからね、ユルイっていうのが、どういうのがユルイっていうのか分かんないんだよ、俺は。でも、今回はちょっと怪我人が多いから、ちょっと大変な思いはしたんだけど。だけど、みんなよく頑張って…ちょっと小さな風は吹いてるなって感じはするんだけど。そこでお前がチャチ入れると、この風がまたなくなるんだよ(笑)。」
前田日明
「何かしょうもない「こんな事せんでもいいのに」みたいな事、いっぱいありますからね、たま〜に見たら。何でこんなしょうもないところで、マイクアホみたいに、第1試合からマイク持って。お前らなんか何喋る事あんねん、みたいな。」
長州力
「でも、K-1だってPRIDEだって言うじゃん、勝って何か。」
前田日明
「でも何かね、もっと喋るんだったら喋るで、もっと「何喋ったらインパクトあるのか」って考えて言えばいいのに、何かもう…。」
長州力
「アキラは、めちゃめちゃプロレスファンだからね、コイツ深夜ね、毎日一人でプロレスばっかり見てると思うよ。アメリカのニューヨークのWWEからね(笑)。インディーから新日本から全日本からNOAHから。こう見て楽しんでるんだよ。」
前田日明
「これ、プロレスファンの立場で見て、こんなマイクパフォーマンス…。」
長州力
「なぜそんなにプロレスが気になるんだよ(笑)。」
前田日明
「潰れたら嫌じゃないですか。」
長州力
「何でだよ(笑)。」
前田日明
「何か…何か知らないけど、俺の中では、プロレスの思い出とかイメージったら、もう一番楽しかった毎日が修学旅行みたいな(笑)。」
長州力
「俺たちも昔は楽しい時も苦しい時もあったわけだからな。今の選手だって、楽しい時も苦しい時も。それは世代違っても間違いなくあった。」
前田日明
「もっと小鉄さんが元気だった時の半分位は厳しくならないと。」
長州力
「小鉄さんと、ちょうど昨日ちょっと控え室でその話して、「明日ちょっとアキラと会うんですけど」って言ったら、「おお、よろしく言っといてくれ」って。それで仕事の話したんだよ。小鉄さんが言うのは、お前と同じような。お前は小鉄さんの言われてること印象持ってる部分多いから。でも小鉄さんもやっぱり変わったよ。やっぱり「スクワット500回やるのはバカだ」って(笑)。」
前田日明
「毎日毎日は辛いと思いますね。」
長州力
「小鉄さんは言わないよ?そういう事は。小鉄さんは言わないけど…まあ、今はやっぱりね、精神トレーニング…。」
前田日明
「でも、今考えたら明けても暮れてもスクワットから始まって受身取らされてって…あれで、でも気持ちは強くなりましたね。」
長州力
「だから、俺たちの時代は環境がなかったからね。そういうゴールドジムとかさ、科学的に上手くできる。」
前田日明
「運転手さんがいなかったですからね。」
長州力
「だから、そういう時代の中で道場が一番俺たちには恵まれた環境だと思ってやってたから。」
前田日明
「クソ暑い中、締め切って長袖着せられて。」
長州力
「脱水症状だよな。体に良くない。」
前田日明
「水飲んだらダメだとか言われて。よくやりましたよね。」
長州力
「昔は板張りあるじゃん。汗でベトベトなるから、すぐに木が弱く…まあ年に1回ぐらい張替えるっていうかね。」
前田日明
「本当ですよね。よくやりましたよね。」
長州力
「よくやるって、やるしかないじゃん。食ってく為にも(笑)。」
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プロレスは団体スポーツ
前田日明
「プロレスは団体スポーツなんですよね。本当はね。個人競技のように思われてるけど、団体スポーツで。第1試合から役割あって、中堅には中堅の…。」
長州力
「今、いいこと言ったよな。団体スポーツなんだよな。でも団体スポーツなんだけど、みんな個々の個性が強いから、個人の感覚とか感性に左右されてるんだけど。本当は団体のスポーツなんだよな。」
前田日明
「本当、団体スポーツ。総合力で。」
長州力
「それで作り上げないと、成り立たない世界なんだよ。そこの中に個性のあるやつが、今多いからね。キャラ的にも。アキラいいこと言いましたよ。会社含めて団体スポーツなんですよ、我々は。リングではシングルで相手と戦うんだけど、団体競技。その2時間、3時間っていう間は…会場の中ではね。まとまってなければいけないっていう。」
前田日明
「会場ではピリピリして色んな事に気を使ってやってましたからね。野次るやつがおったら一人ずつつまみ出したりとか(笑)。」
長州力
「あったねえ。だって、俺が入った頃なんか(タイガー・ジェット)シンがいたじゃん?アレが入場でリングに上がるまでお巡りが「下がって!下がって!」言ってたけど、シンがバーンッてやったら、お巡りの方が先に逃げたからな(笑)。それぐらいインパクトあったからな。」
前田日明
「シンとか見て、(ダイナマイト)キッドとかデイビーボーイ・スミスが勘違いして、入場する時にお客さんをボコボコに蹴っ飛ばしちゃって怪我さして、留置場に入ったんですよ、あいつら。」
長州力
「裏の人たちも色々トラブってな(笑)。シンなんて(何やるか)わからないからな。蹴っ飛ばすし殴るし。シンなんかは行って引かなかったら殴っちゃうからさ。逃げてくれればいいんだけど(笑)。シンも引けなくなっちゃうからさ。だから、あの時は俺たち若手が大変だったと思うよ。制御するなりね。」
前田日明
「一回野外で女の子が花束持ってて、シンが行ったら1人オカマがいて、カツラがバッと取れて。会場内大爆笑だったですけど(笑)。パッと見たら猪木さんもみんな全員笑ってるんですよね(笑)。」
長州力
「よく覚えてるね、あったあった(笑)。シンもあれは女性だと思ったんだよな(笑)。笑ったな〜本当は笑っちゃいけないんだけど(笑)。」
前田日明
「あと蔵前かなんかで一回お客さんが騒然となって、栗栖さんが「投げないでくださ〜い!投げないでくださ〜い!」って言ってたら、ひゅーって生卵が栗栖さんの頭にバシャッと当たったんですよ。その瞬間に「オマエら!殺すぞ!オラァ!!」って言って(笑)。」
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所英男
長州力
「所っていいよな。」
前田日明
「アイツでも素質だけですよ、やってるのあれ。力もないしね。」
長州力
「所っていうのはさ、あの私生活は本当に…キャラ的に売ってんの?」
前田日明
「出た当時は、あの通りで。」
長州力
「今でも?」
前田日明
「今はさすがに風呂の付いたアパートに変わって。でも、似たような…。」
長州力
「キャラ作りでああいう状態にしてんのかなと。」
前田日明
「大して変わんないですよ、今でも。」
長州力
「反射神経、いいね。」
前田日明
「でもあれ、21からですよ。練習し始めたの。本当、素質だけですよ。」
長州力
「見てたって、彼にとっては勝ち負け関係ないような選手だよね。存在感と、これからどれだけ化けるのかなっていう期待感の方が大きいね、彼ね。」
前田日明
「何か試合見てても「この場面でそういう事するか?」っていう、エライ思いっ切りがいいんですよね。試合を見てると一番良かった頃のプロレスの試合を見てるみたいで面白いですよ、アイツの試合は。」
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中西は素材は良くても格闘技の素質はない(プロレスに染まってない、レスリング辞めて1〜2年の頃なら良かった)【長州】
若い年齢に引退した前田について「早いなっていうぐらいですよね。何でこの時期なんだっていう。」【長州】
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ビッグマウスラウドで、スーパーUWFは総合だったらやりたかった→現在はリングス再興へ【前田】
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