1999年にCDでーた&Viewsic(現M-ON!)の共同企画として放送された「THE ELEPHANT KASHIMASHI SPECIAL 宮本浩次インタビュー」、今回は「愛情編」の後半部分を再現してみました。再現といっても前回同様、結構支離滅裂な発言の連続で…(苦笑)。言葉が浮かんだら先走って口に出してしまうんですよね。これがいい詞を書ける秘訣なのかも?という事で空耳誤字脱字等はご愛嬌で。意味不明なところは雰囲気だけでも伝わればと…。エレファントカシマシ
僕が今年一番ヘビロテした一枚。まさに聴けば聴くほど味が出るスルメアルバム。
* * * * *
冬支度済まぬ寒き町と 夢遠き我が姿
ああ 重ねて消えた 我が姿は重ねて消えた
昔の侍9th「明日に向かって走れ−月夜の歌−」より
昔の侍は 自ら命を断つことで
自らを生かす道を 自ら知ってたという
宮本浩次
「これは随分ね…歌詞間違えました。今度、家に来て家で聴いて下さい。一対一で。上手くいきますんで。昔の侍でした。」
宮本浩次
「これは散歩の歌です。」
ああ 永遠に そうさ 消えないだろう
かまわず時よ 俺達 連れて行けよ
月夜の散歩9th「明日に向かって走れ−月夜の歌−」より
君と歩く 月の夜に いつもの川の道を
少しはなれて 俺は遠くを見ていた
宮本浩次
「これは触りですね。触りで…。」
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宮本浩次
「これはね、意識したっていうか一つのテーマとしてね…僕は何しろ散歩が好きでね、東京のほぼを散歩しているわけですよ。で、詞に困ってきちゃってね…詞に困って、ある種メロディ主体な…「明日に向かって走れ」っていうアルバムはね、非常にメロディ主体の…非常にメロディが綺麗な曲が揃っているアルバムなんですけれども、そのメロディの中に乗せて歌っていく時にね、やっぱり一つのテーマとして、僕の中で一番綺麗な思い出として光輝いてる場面場面が出てくるわけですよ。『ふたりの冬』にしろ色んなラブソングにしろね。要するに一番…僕は散歩するのが好きでねぇ…。それでその…(当時は)免許持ってませんからね、ドライブで曲できるとそれはいいんでしょうけどね、散歩するの何しろ好き。色んな場面場面…真冬の寒くて寒くてしょうがないとことか散歩したりとかしてね、そんな場面が走馬灯のように浮かぶわけですよ。やっぱり曲を作るって時はそれなりに自分なりに集中している時間ですからね、一人になってて。だから、そういう部分で…もっとも『赤い薔薇』なんてね、便所の前で作りましたけどね。」中西豪士(CDでーた)
「(笑)。」
宮本浩次
「スタジオのね、レコーディングの直前まで詞が出来てなくて困っちゃってね。それで“赤い薔薇”というフレーズとね、“ろくでなし”っていうフレーズ、これは僕は絶対入れていきたい、その程度位は決まってたんですけどね。あとは繋げてったっていう。だから、非常に心境としては自分の中でのね…もう僕はないですよ、今のところ。またこれ10年20年経つと、今のシーンがまた回想の中で美しくなっていくんでしょうけどもね。やっぱりそういった昔の面影残るね、吉祥寺であるとかね、またもっと向こうの国立の方であるとか、あの辺の夕陽なんかね。中央線なんか乗ってますと、富士山なんかが見えたりとかしてね、非常にいいとこじゃないですか。僕は“武蔵野”っていうのは、非常にまた一つ東京の中でのもう一つの顔として見るとね、“江戸幕府”みたいなね、そういった東京ともう一つあっちのある種戦前の文学者達が多く住んだ都心じゃない郊外の匂いを感じさせる中央線沿線のカラーっていうのも非常に好きで。そんな部分を非常に強調してね、そのアルバムの中では…“恋人”っていうとね、どうしても“武蔵野”のね、そんな感じが…僕の中にはあるわけです。東京の空の下で生まれて…例えば大都心のね、日比谷…かつてから日本の洋式公園のトップを飾った日比谷公園。また日本橋、っていうとかのとまた別にね、武蔵野の匂いっていうかね、僕は非常に好きで追っていったわけです。それは非常にそういったある種…合致したっていうか…メロディとね。そういうところはあると思います、はい。」
中西豪士
「『愛と夢』という単語自体が、物凄く抽象的イメージが膨らみやすいような膨らみづらいような…凄くそういう思いがあったんだけれども、なぜこのアルバムはこういうタイトルになったの?何か意図はあったの?」
宮本浩次
「…あんまり…意図はっていうかね…非常にそういった歌われてるテーマが多かったわけですよね。ただ、非常に曲は…サウンドの方からいきますとね、これは非常に斬新になってきてるわけです。僕の中ではね。『愛と夢』というアルバムはね。非常に新しいね…僕の中でですよ?一つの新しいとこ踏み込んでましてね。だからそういう…そこからスタートしてましてね。あと詞っていうのはね、どうしても生活感が出ちゃうんですね。仏像作って魂入れずじゃないですけどね、あれきっとこう形作ってってさ、8割方出来ちゃっても…曲の部分で8割方出来ててもね、残りの2割…例えば目の…顔の部分とかね…わかんないですよ?浮世絵なんかきっと目を描く人とね、頭を彫る人っていうのはやっぱりね、一番上手い人やるって言いますからね。自分の魂がこもる部分だから。っていう部分でね、一番最後の総仕上げの部分でね、非常に引きずってる場面っていうのかな?何か女性問題であるとか、そういう場面が歌詞の中に出てきちゃってる分ね、これはある種、重たい印象を与えているわけですけれども、ただ非常に斬新なね、また曲に関しても非常にコンパクトで、また非常にいいメロディがね、新たに出てきて。僕は自負として持ってましてね。だからその『愛と夢』ってタイトルっていう部分に関して言えば、非常にやっぱそういうあの…“甘えキャラ”って言うかね。『悲しみの果て』において、また『孤独な旅人』において、僕らが新たにやったテーマがあったんですけれども、それの延長線上、つまり『ココロに花を』でもやって、『明日に向かって走れ』でもやって、また『愛と夢』でこれ繰り返してるわけですからね。そういった部分では沈滞化ムードが漂ってる中でね、十分だけどそれは最終段階としてのスタイルがあったと思いますね。『ココロに花を』からの一連の中での、それは一つの到達点だったんだと思います。『愛と夢』っていうタイトルはね。僕は一連の流れで『東京の空』っていうタイトルをね…僕は東京って元々住んでて東京が好きなんだけども、『東京の空』で初めて“東京の空”っていう…それは僕の中での話ですけどね、タイトルを付けたっていうのと同じようにね、非常に『ココロに花を』からの一連の流れの中での三部作と…最終局面。で、また次へのステップの中でのね、『愛と夢』ってそれはテーマ…歌詞のテーマとしてね、生まれてきた要するに恋愛のね、『Baby自転車』それから『悲しみの果て』、それからそういった『ふたりの冬』であるとかね。そんなところの本物の最終局面をむかえたって言っていいんじゃないですかね。」中西豪士
「ああ、なるほどね。」
宮本浩次
「だから、最近思ってるのはね、何か自分の要するに「これなんだ!」っていう部分をね、やっぱりハッキリ示していった方が、曲に関してもサウンドに関しても、まして歌詞に関して言えば。思った事をストレートに出してくっていうか、要するに自分の姿勢ですよね。やっぱりハッキリと表明した方がいいから。それは非常に裏を返せばね、テクニックっていう部分では確かに向上した部分はあるかもしれませんけどね、ただ結果的にね、僕は非常に否定する方向に向かってまして。まだそれは次の物で出来るかどうかは別としてね、ただ僕は“甘えキャラ”って自分で言ってるんですけどね、その“甘えキャラ”の僕っていうのは、もちろん…次男坊の甘ったれですからね、僕はね。そういった部分が出ちゃうのは仕方ないにしてもね、非常にさっき言った僕は向上するっていう部分ではね、それはもうやっていかなきゃダメなんじゃないか…これは非常に生煮えのね…また僕、音楽の事になると視野の狭い事になっちゃうんだけども、視野…何しろ思いっきりやるっていうね、ここんところが僕はテーマになってくるのかなって感じがしてるわけです、今はね。ただ当時としては非常にメロディってものを重視した詞の作り方…しかも決して嘘も言ってない。非常にその中でのある種いい意味で熟れた歌詞の作り方…非常に何も考えないでね、一気呵成に詞を仕上げるんだっていう目標のもとにね、『愛と夢』の詞っていうのを作り上げました、はい。」
中西豪士
「『ヒトコイシクテ、アイヲモトメテ』。こういう片仮名使いっていうのも、自分の中のテクニックなんですか?やっぱり。」
宮本浩次
「これはテクニックっていうかね、それは僕は『ヒトコイシクテ、アイヲモトメテ』っていうタイトルをね、これは最後まで非常に悩んだんですよ。もう一つ全然違うタイトルがあれば、僕はそれでいいなっていう風に思ってたわけですよ。…まあ、あんまり考えてないですね。『ヒトコイシクテ、アイヲモトメテ』っていう方が“無機的”っていうかね。非常に“人”とか“愛”とか“恋”とかっていう言葉が字面で目に入ってきちゃうよりは、もうちょっと淡白にいくっていうかね。タッタッタッて今ならタイプライターじゃなくて…要するにカチャカチャカチャっていうね、そういった感じを僕は思ったんです。“人”とか“恋”とか生々しいものが出てくるよりは。その程度なんです。まあある程度…テクニックちゃあテクニックだけど、まあ思いつきですよね。…に近いっていうか、はい。」
中西豪士
「宮本さんって、割と“ココロ”っていうのは漢字で書かないですよね?」
宮本浩次
「元々そうなんですよ。“ココロ”ってね、片仮名。歌詞なんかでも全部“ココロ”とかね。重いんですね。“心”って言葉がきっとね。字がね。それはたぶん漢字が…今だったらどっちでもいいって感じもしますけどね。やっぱ“心”っていう文字を強調できますね、漢字ではたぶん。語呂っていうかね。“心”っていうと絵っぽいって言うかね。漢字から意味が目に入ってくる。沁みこむっていうか。“ココロ”って片仮名にしとくと、より言葉っぽいっていうか、音っぽいっていうかね。そんな感じがちょっとしたんでしょうね。」
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宮本浩次
「じゃあ最近の曲で『君がここにいる』っていうラブソングを聴いて下さい。」
涙が止まらない時は 僕がそばにいて
握った手を離さないで 僕はここにいるよ
君がここにいる10th「愛と夢」より
町は変わるけど ココロは変わらない
今確かにそう感じるのさ
宮本浩次
「いい曲ですねえ。…大体ね、声が出なくて叫んじゃう時は、1音下げにしちゃうんですよ、チューニングをね。普通の要するに…ジミヘンもやってたらしいですよ。よくわかんないけど(笑)。まあそういう権威を…アレしているわけではないですけどね(笑)。」
町を彷徨う男ヒトコイシクテさ
夢から醒めない女アイヲモトメテ
ヒトコイシクテ、アイヲモトメテ10th「愛と夢」より
ヒトコイシクテ眠れない夜は
真夜中の町を彷徨うのさ
宮本浩次
「かなり(キーが)高いですね、これね。『ヒトコイシクテ、アイヲモトメテ』でした。」
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中西豪士
「昔から、歌詞の書き方のテクニックは変わるもんだな〜って(笑)。」
宮本浩次
「これはだけど随分ヒトコイシイっていうのはあるんですけどね、これをね、求め続けていっちゃうとね…これは大変な事になるなっていう風に僕は思ってるわけですよ。それは断片として…日常の断片としてヒトコイシクテ、アイヲモトメテいくんだっていうような歌詞…眠れない夜は…っていうね。枕に顔を押し付けて願いかけてたりとか、それはするんですけどもね、非常にその部分っていうのをね、強調していく必要ないんじゃないかと。僕は日常的にいいかなと当時は思ってたし、また実際そうやって完結してる歌詞ですからいいんですけどね、やっぱりこれは…それよりも向上していく姿っていうのをね、何かその方が自分が鼓舞されるっていうかね、全く新しい世界に行かなきゃいけないんだっていう。行かなきゃいけないって言えばしょうがないんだけども、行かなきゃいけないんだっていう風に僕は思うわけですよ、これ。最近になってみるとね。」
中西豪士
「そうか。もう前に前になんだね。」
宮本浩次
「どうせ八方塞がりだったら、前に前に。っていうか、僕は八方塞がりどころか音楽っていうものでしか表現していく事ができない。自己表現をね。だったら、その中で思いきった表現活動をしていかなきゃなっていう風に思ってます、今は。非常にディープに。深く深く掘り下げていく歌詞っていうのも一つ魅力的なんだけれども、だけど何かもうちょっとこう…それこそ突発性の中で生まれてくる歌詞っていうのをやって行きたいなっていう事を思っているわけですよね。」
中西豪士
「今のところ最新曲の『真夜中のヒーロー』。これは宮本さんの中では、どういうタイプの曲なんですか?」
宮本浩次
「…ただね、非常に僕は3コードの曲が好きでしてね最終的に…3コードっていうのかなぁ…ロックの曲って言ったらいいのかな?僕はロックと…云々という言葉はちょっとわかんないですけどね。非常にロックと言われている非常に…色んな音楽あるでしょ?僕はギターで音やってますから、ギターでダーンッっていうね、あれはやっぱカッコいいわけですよ。そういうのが非常に作りたくなって、それで『真夜中のヒーロー』って曲作りました。歌詞に関しても“甘え”っていう部分じゃなくね、一番要するに「やってくんだ!」っていうね、そんな部分が出ていると僕は思っています。歌詞の部分…サウンドっていうかギターの部分に関してね。だからそれをもっともっと前に進んだ形での曲を作らないと、これはちょっと爆発しますね。今ね、ヤバイですよ。」
中西豪士
「そうですか(笑)。そうすると次にどうするかっていうのが、また楽しみになるような、不安なような。」
宮本浩次
「これはだけど僕らね、もう…かなり思い切って行きますよ。ええ。どうしてもね、誰かが…迷惑なんじゃないかとかね、これは僕の逃げなんですよ。自分の責任においてね、やっぱ思ってる事を表現して行かないと僕は…(笑)。これね、それこそどうしようもないですから。音楽を通じて表現している間はね。だから、もうちょっと思い切り…ファンの人にとっては非常に『真夜中のヒーロー』、順を追って聴いてる方にとっては十分満足のいく『真夜中のヒーロー』って曲ありますけどもね。非常に僕のもうちょっと…ピシッとした形でね、やってくべきでしょうね。」
中西豪士
「例えば、ライブの場でやる事で、また何か見えてきたりするのかなって。」
宮本浩次
「そうですね。自分でどんどんどんどん新しい事…非常に他力本願のね、僕はやっぱ…所に自分がいますからね。他力本願じゃなくね、自力本願でね、何とかやっていきたいなっていう風に思うわけです。自力本願って仏教用語ですか?よくわかんないですけど(笑)。自分でこう…発見してね、自分で開拓してくっていうところにいかないとね、これはもうヤバイですよ、僕。いつまでたっても革命家でね、人のこと頼ってね、やってるとこあるわけですよ、どっかにね。逃げてるっていうかね。これだといつまでたっても言い訳がきいちゃうしね。もうちょっと精神的に追い込んでいくっていう作業をしないといかんですよね、これね。口だけじゃなくね。」中西豪士
「『ココロに花を』ぐらいからさ、風穴開けてやれる事の醍醐味みたいのを見つけて、それで3枚を作ったっていう。それはそこまでとりあえず作って、次に行きたいっていうところなんですね?」
宮本浩次
「そうだと思いますね。非常に自分の曲の手応えの中ではね、いけるものを何とかやっていかなきゃいかんですよね。まずは自分の手応えからね、感じながら、はい。」
中西豪士
「ミュージシャンとしての性ですね。こう右に振れ、左に振れ、また右に振れ…(笑)。」
宮本浩次
「だけど、非常に僕らがやっぱりある種のアンダーグラウンドっていうかね、その次元に留まってる限りはね、これは仕方のない部分がありましてね、だから僕が望んでるとこっていうのは、もしかするとテクニカルの中ではね、最高水準のものを目指してもいいし。ただ、そっちに行けばいい状態っていう自分の息苦しさっていうのは、これは今の時点でありますからね。これはやっぱ振り子としてはね、ある種の創作の方のね、自分のチャレンジっていうものをやってみないとね、これはどうしようもないんですよね。」
中西豪士
「じゃあ、フィクションで作って何百万枚っていうのを目指そうっていうのは…あるんでしょ?」
宮本浩次
「これはフィクションの中で…僕はそれは出来ればね、こんな素敵な事ない。だから僕らなんかが確たる確信のもとにね、それほどの大ヒットサウンドをね、偶然偶発とね、奇跡と才能云々っていう新鮮な感じ以外にね、非常にそうやって計算の中でのね、またテクニックの中での…僕はお目にかかりたいですよ、その方に。いればね。僕は才能あるないの話じゃなくね…それは今の僕では無理ですわ。非常に等身大の自分…等身大という言葉はあまり好きではないけれども、この次元をね、いきなりここから飛び越えて行こうっていう所に息苦しさがあって。非常にその…よく言うじゃないですか。ホームランバッターも自分の一番いいシーンをイメージしすぎて、かえって動きが取れない。一塁のバッターであればあるほどね。一塁云々は別としてね、非常にこの目標設定が高い事は事実なんですよ。ただそこに行くまでの自分との距離っていうのを、少しでも埋めていかなきゃいけない。今、自分がこの地位にいるんだったら、これで精一杯のものを作るっていう作業をやんないとね…何しろテクニック、ヒット曲っていう事で凝り固まっちゃって、雁字搦めでそれこそ何も出来なくなっちゃうんです。固くなっちゃってね。今度は自分の中で風穴を開けるっていうかね、していかないとね。これはもう八方塞がりどころか、自分で自分の…あれを掻っ切るぐらいのね…それは大袈裟ですけどね(笑)。そんなしないとちょっとヤバイっていうね。大袈裟ですけどね。こんなこと言ってるとまたヤバイんですけどね。」中西豪士
「追い詰めてるんだね。」
宮本浩次
「ええ。」
中西豪士
「また、じゃあ“怒り”が復活してくる?」
宮本浩次
「サウンドっていう部分に関してはね、ハッキリしたものになってくると思いますよ。もっとね。『愛と夢』いいアルバムだし、最高水準の楽曲が揃ってる。ただ非常にもう一つ何かの抜けの無さっていうね、非常にいいアルバムだけれども…っていう「…」が付いちゃうね。僕の中ではそうなんですけれども。非常にいいアルバムだし、僕責任持っていいアルバムだって言ってオススメしますけどね(笑)。ただ、その中でどうしても“もう一個先”っていう部分ではね、僕の作業っていうのは生まれてきますよ、はい。」
中西豪士
「なるほど。予定は年内?」
宮本浩次
「年内に何とか出したいですね。もうぼちぼち作業をやってるんですけどねえ。」
中西豪士
「昔の“怒ってた”頃の気分とは、また違うんですよね?」
宮本浩次
「違うでしょうね。これはね。だから非常にね、切ないですよ。どっかで。だけど、しょうがないですよ、これはね。」
中西豪士
「切ないんだ?」
宮本浩次
「ええ。」
中西豪士
「単に怒ってた時よりも?」
宮本浩次
「単に怒ってても、結局切なかったんでしょうね。自分でその言葉が分かんなかっただけでね。だから、思いっきりやるっていう事が一つの最大のテーマなんだなっていう風に思います。今ね。」
中西豪士
「なるほどね。」
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宮本浩次
「これはエレキギターでね、一発バーンてやった曲なんでね、『真夜中のヒーロー』って曲は。なかなかこの…アコースティックギターでやるの、アレなんですけど…。」
町の星空に孤独な誓いをたてるだろう
この世の果てまで 真夜中のヒーロー 戦い続けると
真夜中のヒーローそうさ この毎日を全て引き連れてさ
行こう 新しい日々へと
※両A面の『旅の途中』も名曲
宮本浩次
「どうでしょう?こんな感じで。(拍手をもらい)どうもすいませんでした。ありがとうございました。いや〜ちょっとね、昔、高校の文化祭で(弾き語り)やって、一人減り二人減りっていうのを思い出しましたけども。すいませんでした、本当に。やっぱこうギターで…失礼しました(苦笑)。」* * * * *
そして、この年の暮れに発売されたのがおなじみの『ガストロンジャー』。ちょうど楽曲制作していたと思われるこの時期の「『愛と夢』は三部作の最終段階」、「思った事をストレートに出してく」、「もっともっと前に進んだ形での曲を作らないと、これはちょっと爆発しますね」といった発言は興味深いものがありますね。
エレファントカシマシ
MUSIC ON! TV
2006 LIVE FACTORY 721 「エレファントカシマシ」
THE ELEPHANT KASHIMASHI SP 激情編(1)
THE ELEPHANT KASHIMASHI SP 激情編(2)
THE ELEPHANT KASHIMASHI SP 愛情編(1)




