
ジョージ・ウィリアムズ
「“今”。この瞬間、どの瞬間も毎日、38になって嬉しい事がここまで続くのかっていうのが正直ありまして。この瞬間を大事にします。」
マスクマン
「“歌手デビュー”」
ジョージ・ウィリアムズ
「(“歌手デビュー”を破り捨て)俺が真面目な事を…どういう1年になるかわかった。俺は真面目でお前がまたふざけた馬鹿野郎な事をやるんだよな!」

怒髪天 1984年結成。シンプルでストレートなサウンドと、強烈なライヴパフォーマンスで絶大な支持を集める4ピースバンド |
怒髪天は今年で結成25周年。1991年日本クラウンよりメジャーデビューするが、その後活動休止。1999年にインディーズに戻り活動再開、2004年にインペリアルレコードより再メジャーデビュー(Wikipediaより)。

「今年で、結成から25周年。17歳の高校の時にはじめたから。」
ジョージ・ウィリアムズ
「その間に休止していた時期があって。」
増子直純
「33で活動再開したんですけど、30の時に1回休んで。それまでは割とぼちぼちぶらぶらやってたから。」
ジョージ・ウィリアムズ
「バンドをやる前に、色んな事をしていたっていう話を聞いたんですよ。」
増子直純
「自衛隊行ってたんですよ。」
ジョージ・ウィリアムズ
「そう、それ聞きたかったんですよ。何がキッカケで入ったんですか?」
増子直純
「中学高校とパンクが好きで凄いヤンチャだった。高校の時、モヒカンだったからね。で、仕事もなくて。そしたらウチの親父が「お前にいい仕事を見つけてきてやったぞ」って。「さすが親父だな」と思って。「3ヶ月自衛隊でな、ちょっと勉強したら、飛行機の整備ができるから。給料もいいぞ」「マジかよ!?」なんつって。行ったら、まんまと騙されてて。」
ジョージ・ウィリアムズ
「(笑)。」
増子直純
「家電話しても「絶対辞めっからな!」「辞めたら戸籍消すぞ!」って言われてね。「どういう事それ?」みたいな(笑)。それでしょうがなく2年ほど。」
ジョージ・ウィリアムズ
「何部隊に入ってたんですか?」
増子直純

ジョージ・ウィリアムズ
「間に合うわけないですよね(笑)。どの位行ってたんですか?」
増子直純
「2年位かな、2年弱位。でもね、金も全然残らなかったね。埼玉にいたり浜松にいたりしたんだけど、(出身地の)札幌にパンクショップが全然なかったんで。こっちなら原宿とかにあるでしょ?もう休みの度に革ジャン買ってみたり、ここに付けるマッドマックスみたいな肩パット買ってみたり。」
増子さんが自衛隊出身とは意外な経歴ですね〜。さらに活動休止中は、自衛隊とも音楽活動ともまた正反対な“意外な仕事”を秋葉原でしていたそうですが…?

「穴あき包丁?」
増子直純
「穴が開いてて物がぶつからない…というのをやってて。」
ジョージ・ウィリアムズ
「それは実演販売って事ですか?」
増子直純
「そうそう、実演販売。」
ジョージ・ウィリアムズ
「今でもその実演って覚えてますか?」
増子直純
「多少ね。例えば、「今日刺身高いからスポンジで」なんて言って。魚の骨の代わりに電線とか切っちゃったりして。「軟らかい物から硬い物まで、これ1本で何でも切れますよ」なんて言って。「お刺身っていうのは、押して切るんじゃなくて引いて切るものです」みたいな事をやっててね。」
ジョージ・ウィリアムズ
「どういう所でやってたんですか?」
増子直純
「デパートで。あと秋葉原の駅前にそういうコーナーがあって。そこは本当に実演販売のメッカで、あそこに立てるようになれば一人前みたいな。」
ジョージ・ウィリアムズ
「そこに立ってたんですか?」
増子直純
「立たしてもらって。」
ジョージ・ウィリアムズ
「穴あき包丁を売っていて実演している時に、最高何人ぐらい目の前にいるんですか?」
増子直純
「いやもう凄い数いるね。秋葉原だと100人200人位いるから。秋葉原はまだいいけど、地方のデパートとか行ってやってても、人が疎らだったり全然通らなかったりする中でも、通ってるお母さんに「お母さんちょっと見て!家の包丁切れてる?」「切れてるわよ」「本当に切れる包丁コレだから、見て」みたいな。」
ジョージ・ウィリアムズ
「(笑)。」
増子直純
「実際に切ってもらわないと分からないから。包丁ってやっぱり…包丁の話長くなるけどいい?」
ジョージ・ウィリアムズ
「いいですよ、いいですよ。」
増子直純
「押すだけで切れちゃったりとか、“切れない”って事が分からない、切れる包丁触らないと。本当に乗っけて引くだけで切れる。熟れたトマトをサンドイッチとかサラダに使いたいなと思っても、切れる包丁じゃないと潰れちゃう。」
ジョージ・ウィリアムズ
「そうですね。」
増子直純
「切れる包丁なら引くだけで切れる。パン切り包丁とか出刃包丁とか色んな包丁あるでしょ?そんな包丁いっぱい持ってても、どれがどれだか分からなくなっちゃう。台所自体、日本の住宅事情も狭いから、そんな何本も持っててもしょうがない。だけど、それ1本あれば大体の事はできますよと。」
ジョージ・ウィリアムズ
「できますよと。」
増子直純
「そこで一緒に働いてたのが、CHEMISTRYとかミスチルのPV作ってる丹下って監督。」
ジョージ・ウィリアムズ
「丹下さん?紘希さん?」
増子直純
「そう。丹下は昔から知ってる。もう一人が今のラフィン・ノーズのギター。」
ジョージ・ウィリアムズ
「へぇ〜、そうなの!?」
増子直純
「どういう組み合わせだって話だけどね。その3人で現場入ったりしてたから。」
大勢の前で実演するという意味ではライヴみたいな感覚だったんでしょうか。実演販売って本当に商品に愛情が持てないと出来ないですよね。

怒髪天
テレビ東京「しょこリータ」エンディングテーマ
僕もお気に入りの1曲です。
増子さんの2009年の目標は、大好きな「ヘドラの原型を作る事」。増子版ヘドラ、凄い興味あります(笑)。ちなみに昨年の目標は「思慮深い男になる」だったそうですが、達成できたのでしょうか?

「思慮深い男になる?何があったんですか?」
増子直純
「電車とかで携帯で電話してる奴を見ると「この野郎」と思って。「なんてマナーのねえ野郎だ」と思って結構言ったりするんだけど、電話しながらおじいさんに席譲ってた、どうぞどうぞみたいな。良い奴か悪い奴かハッキリしない!」
ジョージ・ウィリアムズ
「(笑)。」
増子直純
「そういう所をもうちょっと考えてから行動しようかな…と思ってたんだけれども、つい先日もね、山手線混んでる所乗ったらね、学生に舌打ちされて。思いっきり怒鳴りつけてやりましたよ、ヘッドホンぶっち切ってね。」
ジョージ・ウィリアムズ
「…(笑)。」
増子直純
「でも、ちょっと…怒りすぎたかな(笑)。」
ジョージ・ウィリアムズ
「まあでも、礼儀って知らない人だからこそ、礼儀見せなくてもいいて事じゃないですよね。知らない人だからこそ礼儀を見せるべきなんですよね。」
増子直純
「そう!「何コラ、舌打ちしてんだ!」って。」
ジョージ・ウィリアムズ
「わかる。そういう人こそ、一番「社会ってさ、上にいる人間がダメだから、俺たちはやる気がねえんだよ」って言ってるんだよね。」
増子直純
「それは違うね。俺なんかは社会でもだいぶ下の方にいるわけだから。」
ジョージ・ウィリアムズ
「そうそう!」
増子直純
「本当にね(笑)。」
ジョージ・ウィリアムズ
「そうそうって…(笑)。僕も一緒!僕も一緒と思ってるんですよ!(笑)」
増子直純
「今、大肯定されたけどね(笑)。」

ジョージ・ウィリアムズ
「男道(おとこみち)!」
GGTV オフィシャルブログ
MUSIC ON! TV
怒髪天オフィシャルウェブサイト