
電気グルーヴ 1991年メジャーデビュー。日本国内のみならず、海外でも高い評価を得るテクノユニット |
ジョージ・ウィリアムズ
「お二人と一緒に会うのは、本当に久しぶりなんですよ。MTVで何回か一緒になったんですよ。」
石野卓球
「一緒に散歩したりしてなかった?何か。」
ジョージ・ウィリアムズ
「たぶん、それ違う人。」
石野卓球
「違う人だっけ?(笑)」
ピエール瀧
「俺も「散歩なんかした事あったっけ?」って思って(笑)。」

電気グルーヴ
8年ぶりとなる前作「J-POP」の興奮もさめやらぬなか、怒濤の勢いでリリースされるニューアルバム。世界最高峰のトラックに、比類無きリリックが乗った、もはやジャンルとしての電気グルーヴとしか表現しようのない作品です(内容紹介より)。
ジョージ・ウィリアムズ
「年間でアルバム2枚になりますよね。曲がいっぱいたまっていたとか、何があって2枚になったんですか?」
石野卓球

ピエール瀧
「やっつけ仕事みたい(笑)。」
ジョージ・ウィリアムズ
「卓球さんは音楽メインですよね。で、瀧さんも同じスタジオにずっといるんですか?」
ピエール瀧
「いるいる一応。行かない時もあるけど。」
石野卓球
「来ない時もある(笑)。」
ピエール瀧
「連絡も来ないから別にいいんだと。」
石野卓球
「(笑)。」
ジョージ・ウィリアムズ
「例えば、卓球さんが音楽をやっている時、瀧さんは何をやっているんですか?」
ピエール瀧
「「イイネ〜!」みたいな事を言ったり。「もうちょっとこうしたら?」って言って、完全に無視された事ある(笑)。」
石野卓球
「(笑)。」
ピエール瀧
「「ああ、そこ採用しねぇんだ」みたいな感じの。」
石野卓球
「で、またロビーに戻って、PSPやっちゃったりして(笑)。」
そんな瀧さんですが、最新アルバム「YELLOW」の4曲目「Mole 〜モグラ獣人の告白」で、卓球さんからある依頼を受けていたそうで。
ジョージ・ウィリアムズ
「4曲目の「Mole」で、「モグラの気持ちになってよ」って言われたそうなんですけど?」
ピエール瀧
「曲を聴いて、何かモグラっぽいから「Mole」っていうタイトルだけ決めて、「モグラの曲か〜」「どうしようか、歌詞」なんて言ってたら、コイツがモグラ獣人…モグラ獣人っていうのがいるのよ。」
ジョージ・ウィリアムズ
「モグラジュージン?」
ピエール瀧

石野卓球
「獣人目線で。」
ピエール瀧
「って言われて。もう俺も子供の頃に見たやつだから、しょうがないからTSUTAYA行ってDVD借りてきて。モグラ獣人入ってるやつ見て「ああ、こんなのあったわ〜」なんて言って。歌詞書き始めたんだけど、「ああダメだ!無理!無理!」ってなって、電話で「ごめん、モグラ獣人の気持ちにはなれないわ、俺」って言って。」
石野卓球
「二行で終わった(笑)。」
ピエール瀧
「「変えていい?」って言って(笑)。で、モグラ獣人の事を突っ込んだトラックになったんだけど。「モグラ獣人の気持ちで書いて来い」って無理じゃん?だって。」
ジョージ・ウィリアムズ
「この発想って、「Mole」からどうして「モグラ獣人」に?」
石野卓球
「あまり酔っ払ってて覚えてないんだよね(笑)。別の日になった時に、瀧が「書けねぇ」とか言ってきて。「モグラ獣人の気持ちになんてなれねぇ」って、「お前、何言ってんだ?」って(笑)。」
ジョージ・ウィリアムズ
「二人の関係って、お互いをいつもビックリさせてるんですか?」
ピエール瀧
「ビックリさせてるっていうかね、あんまり覚えてないんですよ、適当すぎて(笑)。「そんなこと言ったっけ?」とか、そういうのが多いんで。」
石野卓球
「「誰だ、そんなこと言ったの?…俺か」みたいな。」
ピエール瀧
「この調子で、ずっと続いてる中からアルバムが出来たっていう。それが今回の「YELLOW」。」
毎回リリースごとに使えそうな裏話ですね(笑)。そんな石野卓球さんとピエール瀧さんは、地元は同じだけど高校は別。それでも当時から仲が良く、いつも卓球さんの家に集まっていたとか。
ピエール瀧
「高校の時に、各校のあぶれ者のヤツがコイツの家に集ってたので(笑)。「学校生活に馴染めねぇ」とか「彼女がいない」とか、そういう男いるじゃん?でも「ニューウェイヴ好き」とかそういうヤツ。そういう男連中が考える事って大体くだらない事じゃない。それこそ部屋にチャリが置いてあって、(タイヤを)カラカラカラッと回してマイクで録ったりとか。」
石野卓球
「(笑)。」
ピエール瀧
「奇声をあげたりとか。」
石野卓球
「「暇だから喧嘩しよう」とかね(笑)。」
ピエール瀧
「突然、ガーン!と頭殴って、「痛ってぇ〜な!」なんてやって、「アヒャヒャヒャヒャ」って笑ったりとか(笑)。」
石野卓球
「無人島だよね(笑)。」
ジョージ・ウィリアムズ
「伝わりますよ、わかる。でも、親ってどう思ってたんですか?」
石野卓球

ピエール瀧
「学校のキヨスクみたいな店で。」
石野卓球
「友達が集まってきて、ウチの店でお菓子とかジュースを買って、俺の部屋に来て、って感じで。離れてるから、親は何やってるか知らなかったんじゃない?」
ジョージ・ウィリアムズ
「瀧さんのご両親は?」
ピエール瀧

ジョージ・ウィリアムズ
「そうね(笑)。」
ピエール瀧
「当時、「野球とニューウェイヴの両立」って言ってたんだけど。」
そんなピエール瀧さんのパフォーマンススタイルの原型とは…?

「出会う前から俺は色々バンドやってて。で、お客さんで来てたのね、瀧は。ライブハウスとかでライブをやるとお客さんで来るんだけど、別に音楽を聴きに来てるんじゃなくて暴れに来てたんだよね、ただ(笑)。」
ピエール瀧
「「オモシレ〜!」って言って踊ったりとか、女の子がキャーッ!なったら「ゲラゲラゲラ」って(笑)。」
石野卓球
「だって、ライブそっちのけで、客席の後ろで人投げたりとかしてて(笑)。」
ピエール瀧
「で、「どうせ来て暴れるんだったら、ステージで暴れろ」っていう事になって。で、ステージデビュー。」
ジョージ・ウィリアムズ
「でも、瀧さんが凄いなと思うのは、何万人を前にして…あれって相当パワー使いますよね?どんなものなんですか?ステージに立つ前に「見せてやる!」っていうか…?」
石野卓球
「「遊ぶぞ〜」だろ?(笑)」
ピエール瀧
「ビール飲んで、「じゃ、ちょっとやってくるわ」って言って、屁プッてこいて行く感じで。」
石野卓球
「だって、WIRE(石野卓球主催のイベント)とかでも、コイツ歌った事ないからさ。酒飲んで踊ってるだけなんだけど、お客さんと同じだもんね(笑)。一番の違いは「ギャラが出る」っていう。」
ピエール瀧
「お金をくれるんだから。それはやるよね。みんな金払って来てるんだから。」
ジョージ・ウィリアムズ
「幸せですよね(笑)。もしかしたら、それってクラブ文化からの流れなんですか?クラブって音楽が主役だったりとか、何かそういう「俺が頑張ってやる」みたりな。」
ピエール瀧
「盛り上がってマイクつかんでみたいな…事ではないね(笑)。」
石野卓球

ジョージ・ウィリアムズ
「そうそう、ベズですね。」
石野卓球
「結構、1バンドに1人位ずついて。“それアリ”って刷り込まれたっていうかね(笑)。」
ピエール瀧
「他のバンドでノッてガーッときてて、「どうせだったら友達もいいだろ、別にステージ出て」っていう感じのバンドがいっぱいあったのよ。で、それ見ている客のテンションも上がるし。」
石野卓球
「それが最初として経験にあるから、別に普通っていうか。」
ピエール瀧
「「友達だからいいじゃん」って入ってたら、他のメンバーがどんどん辞めちゃって、友達しか残ってなかった(笑)。」

ピエール瀧
「20年ぐらい見続けている、僕の似顔絵です(笑)。」
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